主役張るようなタマではないとは自分でも思っていた、とのことですが 9月29日
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「うひゃひゃひゃ。すげーやこれ」 「何があったんですか」 「こんなのをやってみたところの結果なんだが」
「うわー、見事なまでに俺的。性格って結構表に出てくるもんなんだなー」 「情けなくないですか?」 「なんで? かませ犬ってことは、いわば名脇役だよ? かませ犬がへぼければ、主人公が際だたない。そう書いてあるじゃん」 「そうですけど……名脇役っていっても、名古屋章や笠智衆、いかりや長介みたいなのとはちょっと違うと思います」 「はにわおまえいまいくつだよ。じゃなくて、じゃあ福本清三あたり狙いで」 「あ……ちょっとかっこいいかも」 「だろ?」 「支障とはまるで正反対ですもの。支障だったら序盤で何がなにやらわからないまま殺される通行人Aか、せいぜいが終盤間近に敵方の真打に粛正される悪役準ボスかってところじゃないですか? 具体的にはシャドームーンに挑んでやられたビルゲニアとか」 「悪役かよ! かませ犬とはいえせめて主人公側にしてくれ。……しかし本当に未成年(という設定)なのかはにわ」 「(無視)主人公側だと……たとえば中盤でやられる、主人公のライバルあたりでどうですか? 支障の死を踏み台にして主人公が人間的に成長するのです。あとは終盤でようやっと敵の秘密を探り当てるんだけどそれを主人公に伝えて力尽きてしまう老博士とか」 「なぁ、それはもはやかませ犬ですらなくなってる気がするんだが」 |
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歩いている間は嫌なこと忘れられるそうです 9月24日
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「ちーす」 「あ、師匠、ずいぶん久しぶ……うわー、また焼けましたね。また5月のとき(5月5日)みたいにどこか行ってきたんですか?」 「うん。この間甲府まで行ったろ? だから今回は甲府から諏訪まで歩いてみた。あとそれ以外にもあちこち。でも今回はこの間よりは短かったな。たぶん70kmかそんなもんだよ」 「そういうものですか。でもよくやりますねー」 「いや、まぁそもそもある程度まとまった距離歩こうと思ったのって、たぶんにRPGとか同人誌とかで何日も旅するのってどんな案配なのか、描写に使いたかったから、だったような気がするな」 「……かなり趣味に命張ってます」 「まぁ帰ってきて疲れたのでいろいろなのはまたにするが、面白い写真いっぱい撮ってきたよ」 「へぇ。どんなのです?」 「神社の絵馬。もう笑える願い事から洒落にならないのまで、うむ、絵馬ウォッチングマニアがいるのもうなずける」 「……えー……」 |
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存在さえ忘れていました 9月10日
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「夢を見たよ」 「はぁ」 「俺、なんか旅をしてた。電車を待ってたり、雨でダイヤがむちゃくちゃにになってたり、長距離の列車が来ないんだけど、二つだか三つだか先の駅に行くやつはもうホームに入っていて、それでもいいやと乗ろうと思ったらいきなり目の前でドアが閉まる、とか」 「意識下の部分が出てるとしたら、支障の人生むちゃくちゃになってるってことですかね」 「あと自動券売機が2000円札のみ対応、とかふざけた仕様になってて切符買えなくて困ったとか」 「2000円札……そういえばそんなのもありましたね」 「俺は2000円札大好きだけどな。あの中途半端さと、自販機での使えなさがいい」 「また妙なところに惹かれてますね。あ、そういえば支障前に『2000円札普及委員会』作ったとかどうとかって」 「そう。といっても賛同者今のところ一人もいないけどな。むしろ嫌がられてる」 「えー、嫌がられてる、って」 「よく行く飲み屋の店長がさ、2000円札は5000円札と間違えるし、レジにいれとく場所がないし、とかでなるべく使わないでくれとか言ってきたのよ。だからあえてその店行くときには銀行で両替するようにしたしな」 「そりゃ嫌がらせしてたら嫌がられるのは当たり前です」 「(無視)そうだ、2000円札見てたら発見があった」 「?」 「新札のくせに未だに『大蔵省印刷局製造』って書いてある」 「それが?」 「大蔵省から財務省に名前が変わってもう3年以上たつぞ。つまりこのお札は銀行の金庫で3年は寝てたってわけだ」 「あ、そうか。そうですね」 「ちなみに他のお札には『大蔵省印刷局製造』『財務省印刷局製造』『国立印刷局製造』の3パターンある。いや2000円札にもあるんだろうけどな。財務省のもほとんど見ないし、国立印刷局の2000円札は俺見たことない」 「そもそも2000円札自体あまり見かけません。あまりじゃなくて、全然見かけません」 「それはいかん。はにわも『2000円札普及委員会』に入らないか? 委員の義務は『なるべく買い物で2000円札を使うことを心がける』この一点だ」 「やです(即答)」 |
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9月6日
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「また飲んだくれてしまった」 「いつものことでしょう」 「まぁそうだけど……なんかこう、時々ふと『このままじゃいけねぇよな』とか思ったりするわけだ」 「『時々ふと』じゃなくてもっと強く自覚してください。今、もうすでに『だめ』なんですよ支障。人生同じスタートラインに並んで他のは昔の話。もう支障はすでに5周回くらい遅れてるんですから」 「そうかぁ……」 「あ、10年くらい遡って人生やり直したいとか思ってるでしょう。だめです。そういう思考こそだめです。言うなれば今、支障は10年後の世界から戻ってきたんです。これからの10年をいいようにやり直すんです」 「いや10年前に戻ったってきっと同じこと繰り返すだけだよ。さすがにそこまでだらけちゃいないと思う。……そりゃ10年前に戻ってやり直したいこともないわけではないな。選択をやり直したいことだって、後悔だって反省だって山とある」 「……ちなみに、ちょっとだけ聞いてあげます。やりなおしたいって、どんなことですか?」 「宝くじ150枚買いなんかやめておけとか、あのときの『あと一本』が酔いつぶれる元だぞ、とかその機種はあと1ヶ月待てば新製品が出て値段暴落するぞ、とか……」 「……たぶん、支障は10年後も同じことを言ってる気がします。すごくそんな気がします」 |
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