たくさんの宛名 4月23日
|
「支障支障ー」 「その当て字はいい加減やめんか」 「新しいメールアドレスをゲットしましたよー」 「またかよ」 「今度はなかなか素敵です。aljazeera.comです。haniwa@aljazeera.comですよー」 「アルジャジーラ……ところではにわ、おまえ今メールアドレスいくつある?」 「ええと、このアルジャジーラで6つ目です」 「そんなにあって混乱しないか?」 「あ、メインは南アフリカの商用アカウントで、あとのはほとんどウケ狙いみたいなものです。ロシアとかラトビアとか、いきなりサーバが落ちて何日も復旧しなかったりするのもありますし、案内メールとか来てても読めませんし」 「うけてるとは思わないが、まぁ金かからないなら適当にやってくれ」 「よーし、目指せアカウント100個!」 「SPAM業者にでも売るつもりか」 「全部私のアドレスなんですってばー」 |
直接面識があったわけではないですけど 4月21日
|
「……竹内均が死んでしまった」 「『Newton』の編集長でしたっけ?」 「そう。俺の心の師匠だ。天文とか気候とか火山とか、科学というものに興味を持つきっかけのひとつがNewtonだった」 「そうですか……」 「あのイラストが主で、小難しい用語を使わずにわかった気にさせるってのは、小学生向けには最適だと思うぞ」 「微妙にけなしてません、それって?」 「そんなことはない! まぁたしかにちょっと知識が付いてからみると薄味というかぬるい雑誌だったかもしれんけどな。竹内先生、わかりやすい言葉で科学の門を開くことを目指してたっていうからその点では大成功だよ。小学生にいきなり『日経サイエンス』はきつかろうしな」 「えー、でも理科好きって、時々すごい人いるじゃないですか」 「ときどき、な。その一方でこんな結果も」 「あちゃー。これはちょっと情けないですね」 「情けないというか、まずいだろこれは。理科離れ、ここに極まれりという気がするぞ」 「そういえば支障、完全文系という割にはこの手のもの好きですよね」 「うん。俺、もとはどこにでもいる天文少年だったんよ。高校入学まではどちらかというと理系。まぁ中学までは文だろうが理だろうがあんまり関係ないけどな」 「支障が『どこにでもいる』ようなお子さま時代だったかどうかはおいとくとして、理系ってのは以外です」 「だから、文とか理とかってのは、苦手なものから目を背ける言い訳でしかないんだって。本当に頭がいいってのは、いろんな情報を集めた中からちゃんと筋道たてて考えなり物語なりを構築できて、それを意図したとおりに受け手に伝えることができること。そしてどう伝えたらどう伝わるかの発想ができること。そこに科目なんていう垣根はない、はずだと思うんだがな」 「おー。支障がなんかまともなこと言ってます。で、今文系と言い切るからには、理科とか数学とかから目を背ける必要があったわけですね」 「うん。すべては数Iが悪い。四則演算だけでどうにか乗り切ってきた理科好きが、高校入っていきなりぶち当たるのが数式と公式でこねくり回して魔窟と化した数Iという壁だ。俺はその壁を乗り越えられなかった…… で、数学がよくわからなくなるだろ、すると今度は化学とか生物とかがわけわからなくなるってえ寸法よ。俺実際化学をあきらめたのってアボガドロ数がどうとかそのあたりの数字が出てくるようになってからだもん」 「はぁ」 「いや成績も急降下でさぁ。化学なんて10段階評価で9→6→3だよ。そしたらまだなんぼかましな方に目を向けるしかないじゃん」 「で、大学でさらに目を背けなければならないものが増えたわけですね」 「だから今、現実から目を背けてるだろ?」 「肯定しないでください! 自分の駄目さを!」 |
世界の中心を心に描いていたとき 4月13日
|
「むぅ。これは……」 「どうしました支障」 「いや、ずーっと昔に小説とか自作RPGとかの舞台にしようと書きためてきた『設定資料』がハードディスクの奥からごっそりと」 「へぇ。どんな……」 「見せられん! これはほんとにだめ。いや、必ずしもこのデータみんな嫌いだとか若さ故の過ちだとか言うつもりはないが、生データはあまりにも痛すぎる」 「それならこのあたりに晒してくるとか」 「だから晒せるようなものならここのコンテンツにしとるわい。いやまさに厨設定。小説なんかも出てきちゃってまぁ大変」 「なかなか消せるものではないですよね。見たいなぁ」 「いつか人様に見せられる形にしたら出してもいい。今はだめだ。中坊丸出しの青臭くてイタい文なぞ人が書いたもんなら生暖かい目で薄笑いとともに見てられるが自分のだと反吐が出る。人が見るなんて想像しただけでも怖気がたつ!とくにエロシーンがな」 「……それはたしかにイタいですね」 「だので適度に編集して全面的に書き直すまで待て」 「えー」 「はにわの原型ともいえるキャラなんかもあるが?」 「……」 今もそれこそ痛いサイトやってるのは承知の上で…… |
万年五月病 4月6日
|
「あー。だるい」 「支障にとっては、いつものことでしょ?」 「うん。だるいー。仕事したくないー、ので」 「ので?」 「今日も仕事さぼってしまいました」 「支障! それに『今日も』ってなんです『も』って!?」 「いやべつにー。年度変わって有給補充されたしー」 「そろろそろだめロードからの脱却をはかるとかそういうことに思い至らないんですか?」 「そんな殊勝な心がけがあったらそもそもはじめからだめロードなんか走ってねーだろ」 「……そうですね」 |
何となく縁側の雑談っぽいです 4月5日
|
「あ、ハーボット」 「うん、別のサイトにつけてたんだけど、リニューアルすることにしたし、こっちにつけてみた。ちゃんと広告でない正規版だし、規約違反にはあたらないはずだ」 「えーと、名前は『まろん』……栗でも食べてたんですか?」 「いんや、栗焼酎飲んでたから」 「支障……」 「はにわとまろんとでキャラが揃ってきたのでこっちもぼちぼちやってこうかと。とりあえず夏にはにわ本でも出すかな」 「え、え、私?」 「つまりはにわが作る本ということだが」 |
春ですねぇ 4月1日
|
「あー。どうにかこうにか仕事にめどがついたというかなんというか」 「年度末、大変だったみたいですね」 「いつもろくに仕事してないからなおさらな。でもなんとか乗り切ったような気分」 「じゃあ新年度はちゃんと仕事してください」 「それは無理だ」 「支障!」 |